兄貴がミカエルになるとき
「ふざけるな!」と言いたかったけど実際はそんな気骨もなく、ただ頭に登っていく血を感じながら立ち尽くしているだけだった。

まじで毛細血管の2本~3本は切れたと思う。

よくもまた蒸し返してくれたな、り・・か・・こ。

たとえ心もとろけるほどの甘いマカロンを今100個かじっても、きっとこのムカツキは抑えられない。

そのとき美奈ちゃんが「そうだわ」と、カバンの中から紙袋を取り出して、リカコの方に歩いて行った。

そして「これ、あなたに渡すの忘れてたわ」と、紙袋から出した赤いリボンのかかった黒いおしゃれな箱をリカコの前に突き出してから、ゆっくり机の上に置いた。

リカコは、一瞬なんだか意味が分からないというようにその箱を見た。

「田口先輩から」

リカコの顔が一気に赤くなった。

すごく動揺しているのがわかる。
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