兄貴がミカエルになるとき
昨日まで雨が降ったり止んだり、うじうじはっきりしなかった天気が嘘のように、スカッとした夏空が広がっていた。
「暑っ! 咲季ちゃん、コンビニ寄っていこうよ。喉渇いちゃった」
そういえば、今日は家を出てから何も飲んでいない。喉がカラカラだ。
私たちは駅から5メートルほど離れたコンビニに入った。
他の中学校も今日が修了式だったのだろう。
他校の制服を着た学生たちが、アイスクリームやお菓子を物色していた。
ここでも私と幸っちゃんのコンビは目立ってしまい、私たちを見るとみんな一瞬、目を止めた。
いつものくせで、その視線に少し緊張してしまう。
ペットボトルが並んだショーウインドウの前で少しの間何を飲もうか迷い、結局私はいつもと同じ『午後の紅茶』、幸っちゃんは『三ツ矢サイダー』を買って店を出た。
お店の前ですぐにペットボトルの紅茶をごく、ごく、ごくと3回流し込んで一息つく。
横に並んだ幸っちゃんも勢い良く喉を反らせて、三ツ矢サイダーを飲んでいた。
なんで喉仏が目立たたないんだろう? と、白くて細い、綺麗な喉をぼぉっと横で見ているうちに、幸っちゃんはサイダーを飲み干し、反らした喉を元に戻した。
喉仏は出ていないけど、この豪快な一気飲みはやっぱり男子だ。
もちろん口には出さないけれど。
「暑っ! 咲季ちゃん、コンビニ寄っていこうよ。喉渇いちゃった」
そういえば、今日は家を出てから何も飲んでいない。喉がカラカラだ。
私たちは駅から5メートルほど離れたコンビニに入った。
他の中学校も今日が修了式だったのだろう。
他校の制服を着た学生たちが、アイスクリームやお菓子を物色していた。
ここでも私と幸っちゃんのコンビは目立ってしまい、私たちを見るとみんな一瞬、目を止めた。
いつものくせで、その視線に少し緊張してしまう。
ペットボトルが並んだショーウインドウの前で少しの間何を飲もうか迷い、結局私はいつもと同じ『午後の紅茶』、幸っちゃんは『三ツ矢サイダー』を買って店を出た。
お店の前ですぐにペットボトルの紅茶をごく、ごく、ごくと3回流し込んで一息つく。
横に並んだ幸っちゃんも勢い良く喉を反らせて、三ツ矢サイダーを飲んでいた。
なんで喉仏が目立たたないんだろう? と、白くて細い、綺麗な喉をぼぉっと横で見ているうちに、幸っちゃんはサイダーを飲み干し、反らした喉を元に戻した。
喉仏は出ていないけど、この豪快な一気飲みはやっぱり男子だ。
もちろん口には出さないけれど。