七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
『神山さん、なんで桜ノ小路先輩があんな態度とってるの?』
『麗華ちゃんってお姫様?』
『怖ぇ女だな…』
女の子からも男の子からも言われ放題。

「れーいーかー!!!」

人混みの奥から一番勢いのある生馬だ。

「い、生馬!」

「話は楓香から聞いた。大体な…。」

楓香!!
あの子は本当に悪魔だ。
何でもかんでも簡単に言ってしまう。
生馬に隠して屋上で楓香だけに言った意味が無くなっちゃう。

「ちょ!楓香!!」

私は楓香の方を見ると楓香はケラッとしながら『どした?』というような顔で見てきた。

「裏切り楓香!!!」

念入りの力を込めて楓香に叫んだ。

「しっつれいねぇ~!どうせ見られたんだから言った方がマシでしょ?」

楓香はそれだけ言うと面白がってる笑みで私を笑った。
私はそんな楓香を睨みつけた。

「おい!シカトかぁ?」

でも私たちの視界に入り込んできた生馬。
これじゃあ、楓香への説教ができない。
< 26 / 58 >

この作品をシェア

pagetop