LOVEPAIN


「いや、冗談だと思ってました。
だから俺も冗談で乗っかったふりして……、って、

成瀬さん!!
危ないです!!

そこは駄目で……」


そう叫ぶ篤の首筋を
成瀬が片手でこそばしている


そんな二人のじゃれあいを見ていて私もついつい笑ってしまいそうだが、


笑えない



車体の大きなベンツは今、
細い道路を紆余曲折しながら揺れて走っている


今にも何かにぶつかりそうで、
ひやひやとしてしまう




ドンッ――



やっぱりと言うように、
ベンツは何かに強くぶつかり停止した


音の感じから、
それが人ではなさそうで良かったと思う



ベンツは電信柱にぶつかり、
停止した





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