LOVEPAIN


「俺達は君のお父さんに
お金を貸しているんだよ」


優しい笑顔で
成瀬はそう言うが、

その内容は私を不安にさせる




「――お金って…。

もしかして、
借金取りの方ですか?」



「もしかしなくても、
そうなんだよ。

バーカ」


篤は何かと私に突っかかってくる



「あっ、あの、私の父親は?

今日はずっと家に居るって言ってたので…その…」


私は玄関に父親の履き物がない事に気付いていたが、

淡い期待を持つように
トイレや風呂場の方を
キョロキョロと見渡してしまう




助けて欲しい――……



不安が胸の中一杯に広がる



この先、この人達が話す事が
自分にとってとても困る事なのだと分かる

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