LOVEPAIN
「あっ、鈴木か?
丁度良かった!
さっきパートの谷原さんが
子供が熱出したとかで
保育園に迎えに行かないといけなくて、
早退したから
大変だったんだよ。
だから、悪いけど1時間早く入ってくれないか?」
そう言った店長の声は
とても安堵している
そして、その言葉とはうらはらに、
私に対して悪いなんて思っていないのが
その声色からはっきりと分かった
こうやって店長に頼まれて、
誰かの代わりに入る事は今迄だって珍しくもない
なのに、今日はそれが
無性に気に入らない
「――私、今日休みたいんです」
そう告げた私の声は、
自分でも温度が感じられなかった
もう、どうでもいい