LOVEPAIN


「なぁ、父親に会いたいか?」


突然のその質問の意味が、
最初は理解出来なかった


だけど理解すると、
私はすぐに首を横に振った



「唐突にどうしたんですか?
会いたいわけないじゃないですか!

私の話聞いてました?」



「聞いてたから、
訊いてみた。

言いたい事が募るほど有るんじゃないかって」



「それは……」



あのろくでなしの父親には文句言いたい事は沢山有るけど、

だけど、それ以上に



「会いたく、ない」



「そっかぁ。
なら、いいか」


成瀬は深くシートに
もたれ込んだ


このまま
眠る気なのかもしれない


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