LOVEPAIN

「お前の父親は、
山になんかいない」



「成瀬さんっ!!」


篤はその成瀬の言葉を
遮るようで有り、

駄目だと
咎めているようだ



「俺、嘘が嫌いだから。


お前の父親に金を掴ませた。

借金もチャラにしてその金もやるから、
それで娘を俺に売れって。
んで、暫くはどっかに姿を隠せ、って。

じゃあ、お前の父親はなんの躊躇いもなく、
お前を俺に売り渡した」


成瀬に真実を聞かされて、

不思議と父親に対して怒る気持ちや、
哀しみなど浮かばない


何処かでそんな事ではないかと想像していたのもあるが、

べつに父親に私がどう思われていても関係ない


今は、どうでもいいと思えた




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