LOVEPAIN

あの後、篤にコンビニの前でベンツから降ろされ、

成瀬と二人コンビニに入った




「お前、腹減ってないか?」


成瀬にそう訊かれ、

昨日の昼から何も食べていない事を思い出した


お腹が空き過ぎて、
空腹の感覚が麻痺している




「空いてる…と思います」


自分のお腹に手を当てると、
お腹が応えるように小さく鳴った




「よし!

じゃあ、何でも好きな物食え。

卒業祝い…じゃなく、退学祝いか?
祝いに何でも奢ってやる」


そう言って、成瀬はレジ横のカゴを掴むと、

弁当やサンドイッチ等が並ぶ陳列に歩き出した


私はその後を追う


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