LOVEPAIN

私はその携帯電話から、

再び畳に置かれたままの借用書に目をやる



債権者の名前の所には、

“成瀬遥”

と、ある



ナルセハルカ――


先程から成瀬と呼ばれている、
この男の名前みたいだ



確かに、その成瀬遥が個人的に私の父親にお金を貸したと、

この紙は
そう証明している




「――父親はいつ帰って来るんですか?

炭鉱でしたよね?

そんなにすぐ返せる金額じゃないから、

何年も帰って来られないかもしれないですよね?」



とにかく、父親に会って話しをしたい


それに、この人達に無理矢理そんな場所に連れて行かれて……


もしかしたら、
怪我の1つや2つ負わされているかもしれない




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