LOVEPAIN

「お願いします…」


私は成瀬の機嫌を窺うように、
頭を下げる



成瀬は少し不機嫌だけど、
ボールペンでその紙に
バツやマルを付けてくれている



チラッと覗いた感じ、
マルよりもバツの方が多くてホッとする




「社長、甘いのねぇ?

だから、広子ちゃん本人に付けて欲しかったのよねぇ」


うふふ、と実樹子さんは成瀬の背後からその紙を覗き込んでいる



実樹子さんの言っている事が本当ならば、

成瀬が本当は私にして欲しい事よりも、

甘くしてくれているのかもしれない



彼は優しいから……




「あの、もう少し厳しくても大丈夫ですよ?」


思わずそう口にすると、
ギロっと、成瀬に睨まれてしまう





< 275 / 478 >

この作品をシェア

pagetop