LOVEPAIN

「――忘れます。

この先、成瀬さんが私と何をしたとしても、
忘れます。

成瀬さんも忘れてしまえば、
無かった事に出来るから」


そう言い切ると、
私達の間に沈黙が流れるけど、

ベランダの向こうの世界が騒がしいから
静かにはならない



自分の心臓の音だって、
うるさくて仕方ない




「――忘れる、か。」


成瀬の手が私の頬に触れた




「――成瀬さんの手、
温かい」



「忘れたくないけどな」



その声に反応するように顔を上げようとしたけど、

それが叶わない



私の唇は成瀬の唇で塞がれていた






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