最悪から最愛へ
渚のこだわりはドレスを着ることだけではない。教会でやることに意味があった。


「誓いますっていうのをやりたいんだよねー」


ちゃんと声に出して、愛を誓いたい。映画やドラマで何度とも見たことのあるシーンに憧れる。

永遠の愛を誓うのは教会がいい。神前式も悪くはないけど、何度考えても教会がいいという結論に至る。でも、大事なのは式ではなく、それから先の結婚生活だ。

教会に強くこだわる必要はないかな…


「渚がやりたいことをやればいい。男のくせにこだわりがあるなんて、女々しいヤツだな。結婚、失敗だったんじゃないか?」


自分の娘の願いを聞いてやれない男に父親は不満が出る。


「お父さん!そういうことは言ってはダメよ。峻さんにだって、希望があっても不思議ではないと思うもの。結婚式は二人でするものだから、もう一度話し合ってみなさいよ」


「うん。そうだね。妥協したくないから、良い方法がないか考えるよ」

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