あの頃の君へ〜eternal love〜
店を後にすると、



外はまだ真夜中のように暗く



氷のような冷たい北風が
びゅうびゅうと大きな音を立てていた。



『うわっっ!さっみぃ〜!!』



男たちの肩も同時に大きく震え上がった。



俺はなぜだかこのまま
家に帰りたくないと思った。



だから、なんとなくこの後の予定を
2人に聞いてみる事にした。



すると、ふなっきーも瑛斗も
今日は家に帰ると言う。



なんだか少し仲間外れに
なったみたいで余計に寂しかった。



ひとまず2人に手を振って
俺だけが別の道を進んだ。



けど、行く所なんてなかった。



こんな早朝の時間に
やっている店もない。



俺は白い息を空へ向かって吐きながら



あの古びたタバコ屋の前にある
ベンチに一人腰を下ろした。
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