あの頃の君へ〜eternal love〜
オープンの時間まであと3時間。



10時になれば菜々さんがやって来る。



”早く会いたい“



彼女の事を思うたびに、いつだって
無意識にそう思っている自分がいた。



1分でも1秒でも早く
またあの笑顔が見たいと。



その思いが何なのか、



結局答えも出ないまま
長い夜が明けた。



『さぁ〜て、そろそろ行くかなっと。』



素早くベンチを立ち上がり
斜め向かい側にある店に向かった。



気づけば俺はあのタバコ屋の前で
5時間以上も物思いにふけっていた。



店に入り、誰もいないカウンターの
照明にだけスイッチを入れた。



頭が少しだけぼんやりする。



そういえば、



昨日から一睡もしていなかった。



けれど、不思議と眠気は感じなくて
この酔いを覚ますのが惜しく感じた。
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