あの頃の君へ〜eternal love〜
“まだ飲み足りない”



そんな気持ちから



俺はカウンターにある細長いグラスを
持ち出し生ビールを注いだ。



何も考えず、まずはその1杯を一気に
喉へ流し込んで口元についた泡を拭った。



少し前までは苦手だったこの苦味も



今では不思議なくらい
大好きな味に変わった。



ここへ来て、



俺も少しは成長出来たのかもしれない。



その癖になるような苦味と
刺激的な炭酸がとても恋しくて



今日はどうにも止められない。



もういっそこのまま
酔い潰れてしまいたいくらいだ。



仕事を忘れ、我を忘れ



既におぼつかない足取りで
俺はまた2杯目のグラスに手を伸ばした。



まるでコントロールの効かない
壊れたロボットのように。
< 1,016 / 1,028 >

この作品をシェア

pagetop