あの頃の君へ〜eternal love〜
俺の右腕は素早く彼女を捕らえ
その身体を強く抱きしめていた。



『菜々…』



『可愛い。』



思わず口から溢れた言葉。



とても柔らかくて温かくて



言葉に出来ないほどの
安心感に包まれた。



こんな感覚は初めてだった。



『キャーーーッ!』



『ちょっと…!なんなんですかっ!?』



『離して下さい!!!』



腕の中で戸惑う彼女が
悲鳴をあげて俺を見上げた。



後ろには瑛斗、その周りには
5〜6人のキャストたち。



全員の強い視線が一気に
2人に集中した。



だが、俺にはどうでも良かった。



今この瞬間俺はただ彼女の温もりを
感じたかっただけだ。
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