あの頃の君へ〜eternal love〜
『あの…!私、着替えたいんです!』



『もう離してっ!!』



彼女はそう言うと、



精一杯の力で俺の腕を振り払い
逃げるように更衣室へ入っていった。



その右耳は暗闇の中でもほんのりと
赤みを帯びているようにも見えた。



更衣室の中からはさっきよりも
賑やかな女性たちの声で溢れている。



俺は何を思ったか
とっさに彼女の背中を追った。



いつもの自分なら絶対に
こんな事しないはずなのに。



『おい!菜々!』



ノックもせずに勢いよく
更衣室のドアを開けると、



女性たちのキャー!という声が
大きく湧き上がった。



菜々は目を丸くして
こちらを振り返った。
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