あの頃の君へ〜eternal love〜
その時、



彼女は真剣な眼差しで
俺の話に耳を傾けていた。



でも…もしかしたら、



今の言葉で彼女を傷つけて
しまったのかもしれない。



それでも俺は



ただ芽依に気づいてもらいたかった。



金を稼ぐという事が
どれだけ大変な事なのかを…。



だから嫌われる覚悟で



俺は正面からその心に
ぶつかっていったのだ。



『なぁ…』



『俺の事、、嫌いになった…?』



そして俺はおそるおそる
小さな声でそう尋ねた。



しかし、



彼女の口から飛び出してきたのは



驚くほど前向きで明るい答えだった。
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