あの頃の君へ〜eternal love〜
大丈夫。ピンチはチャンスだ。



俺には自信がある。



今までだって幾度となく
困難な壁を乗り越えてきたんだ。



その俺がこんな事くらいで
怯むわけがない。



すぐに気持ちを切り替えて
再びホールへ戻ると



キャストたちから浴びせられる視線は



さっきよりも鋭く重く
痛いものに変わっていた。



店内を流れるアップテンポな
ユーロビートもなぜか今は虚しく感じる。



『アンタさぁ…』



『本当にこのマニュアル通りに
店を回していくつもりなの!?』



俺の目の前にいた花恋(かれん)が
無表情で訴えた。



『ええ。そのつもりですけど?』



『さっきも言いましたが、
これは皆さんのためなんです。』



『社会人としてお給料を貰う以上
それなりの規則は必要になる。』
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