あの頃の君へ〜eternal love〜
『私、西園寺さんの事諦めたくない!』



『どうしてもあなたの1番になりたい!
今すぐにでもあなたのものになりたいの!』



そのメラメラと燃えるような熱意が
見えない背後から伝わってくる。



もしかしたらこの出会いこそが



“運命”というヤツなんじゃないかと
錯覚してしまうくらいに。



でも、やっぱり俺は怖かった。
またいつか傷つくんじゃないかって。



『そんな事言ってもダメだ。
俺とお前じゃ年が離れ過ぎてる。』



『お前はお前の道を行った方がいい。』



『じゃあ、元気でな。』



『嫌っっ!!私頑張りたいのにっ…!』



『頑張らせてよ!!!!』



大きく叫ぶその手を振り払って
俺は家路を急いだ。



いつもより早足で、今にも
走り出すかのようなスピードで。



『なんなんだよ、アイツ…』



思わず唇を手で拭って
無意識にさっきの感触を思い出した。



あれはきっと大人をもてあそぶような
いたずらなキスだ。



だが、



その罠にハマったフリをして割り切れば
そう悪くはないのかもしれない。
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