あの頃の君へ〜eternal love〜
正直、この後の話は
耳を塞いでしまいたかった。



今までに感じた事のない恐怖の波が
一気に押し寄せてきたからだった。



『君はAsiaという店のキャスト
“美咲 蘭”という女性をご存知かな?』



『はい。存じてます。彼女は
確かあの店のNo.1ですよね?』



『ああ、そうだ。それなら話は早い。』



『単刀直入に言う。
“Asiaから蘭を引き抜け”。』



『俺がっ、、ですかっ…!?』



『そうだ。簡単な事だろう?』



『報奨金は500万。』



『君にとっても悪い話じゃないはずだ。』



『やってくれるな?』



『………。』



『…はい。承知しました。』



思わず息を飲んだ。



首を縦に振って応えてしまった。



今の俺に彼からの頼みを
断るという術はない。



そうしなければ生き残れないと思った。
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