あの頃の君へ〜eternal love〜
『ちょっと、どうしたのよぉ〜?
今日のタケちゃん顔色悪いわよ!?』



カウンターに戻った俺に
隣のふなっきーが眉を歪めた。



意外にも真剣に心配してくれているようだ。



『全然大丈夫だって!最近あんまり
寝れてなかったから疲れてんのかな…』



『そうなの?今日はちゃんと休んでね?』



『ああ。ありがとな!』



表情の固い作り笑顔を見せて



その裏で見えないモヤモヤだけが
胸の中で大きく膨らんでいった。



“引き抜きなんて…”



絶対に犯したくない最低な行為だ。



だが、今の俺は仕事のために
自分のプライドを捨てるしかないのか。



悩んで、考えて、
そればかりを繰り返して…



気づいた時には1日の営業を終え
エレベーターに乗り込んでいた。



『あ〜あ。』



一人ため息をこぼし、
ただ茫然と前を見つめた。



しばらくすると、



チン!という機械音と共に1Fの
ボタンが光り重いドアが開いた。
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