あの頃の君へ〜eternal love〜
『はっ、はぁ…』



『俺も…もう、、ダメだ…!』



やがて、



波は大きな渦となり
そこへ飲み込まれるように俺は果てた。



『美希…』



『本当に好きだよ。』



『…うん。私も。』



俺の腕の中で美希が微笑んだ。



俺は彼女と出会うまで
本当の愛を知らなかった。



人を愛し愛されるという
喜びを教えてくれたのは



紛れもなく彼女の存在があったからだ。



『ねぇ、武瑠…』



『キスして…?』



『ああ。』



本当にもう何もいらない。



俺にはお前以外必要ない。



だから誓おう。



永遠にお前だけを愛し続けると…



『武瑠…』



『もっと、、愛して…?』



『ああ。』



『今夜は朝までずっと一緒だ。』



俺の腕に抱かれながら
美希がゆっくりと瞼を閉じた。
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