あの頃の君へ〜eternal love〜
商店街を数百メートル進んで
人気のない薄暗い路地に入った。



立ち止まった彼女が右手のひらを広げ
俺はその上に指を絡めた。



ここには今二人しかいない。



こんな風に手を繋いで歩くのも
数年ぶりの事だ。



一歩ずつ踏み出す毎に
肌の温もりを指先で感じる。



その懐かしさと心地良さに
忘れていた自分自身を思い出した。



『西園寺さん。今思ったんだけど…
ウチラってさ、身長差すごいよね!』



『ああ。だな!俺、180あるし。
まっ、お前とは年齢差もスゴイけど。』



『そう?私は全然気にならないよ?』



『そりゃあ、お前がイカれてるからだ。』



『ムカッ!イカれてないし!!』



『私は西園寺さんの事、本気で世界一
カッコイイ30歳だって思ってるんだけど?』
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