あの頃の君へ〜eternal love〜
『お前、カフェオレ飲めるか?』



『うん!ありがとっ♪』



ソファの横から1つ
マグカップを手渡して



俺は隣に立ったまま
ブラックコーヒーを口に含んだ。



ほっとしたと同時に



何とも言えないその苦味と深い香りが



口中から喉を伝って熱と共に
全身の隅々にまで染み渡っていった。



なんだか、



ずっと空っぽだったはずの心でさえも
いつの間にか満たされていた。



『なぁ、さっきから何
ソワソワしてんだよ?』



『えっっ…!』



『いや、お前の目が
泳ぎまくってるからさ。』



『だって、なんか信じられなくて。
自分が今ここに居るっていう事が…』



『そうか?何もない部屋で
若い子には退屈だと思うけど…?』



『ううんっ!全然!モノトーンで
シンプルでスゴイ素敵な部屋だよ!』



『ハハッ!褒め上手は相変わらずか。』



『やったー!嬉しいーー!』
< 969 / 1,028 >

この作品をシェア

pagetop