あの頃の君へ〜eternal love〜
若干、夏希に言わされてる感もあったが
菜々さんが照れくさそうに答えた。



そして夏希は続けた。



どうでもいいようなあの話を…



『そっか、そっか。”王子様“ねぇ〜。』



『王子様って言えばさ!この武瑠も一昔前
までは皆にそう呼ばれてたんだよ〜!?』



『信じらんないでしょー!?』



『コイツって見た目は上品な王子様でも
中身はドSの超〜頑固オヤジなんだから!』



『まっ!王子様なんて
いるわけないけどさっ。』



『おい!うるせぇーぞ!!
はい、終わり!終わり!』



チェっと舌打ちをして
俺は夏希を黙らせた。



夏希は俺を横目で睨みつけながら
口をへの字に曲げていた。



なんとなくだけど、



やっぱり菜々さんにはあの頃の話は
あんまり知られたくなかった。



彼女には過去の事よりも
今の自分を知って欲しかったから。
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