BEAST POLICE
京阪神連合舎弟頭の藤原を三下呼ばわり。

藤原の額に、みるみる青筋が浮かび上がる。

「誰に口きいとんじゃオドレェッ!」

振るわれる藤原の剛腕を、素早く回避して。

「行け、鬼首」

巽は背後の鬼首に向かって言う。

「時間稼ぎしてやろうってんだ。さっさと猪瀬んとこ行け」

「…刑事の癖に組長同士の喧嘩の手助けしようってのか」

「……」

巽は振り向いて、ニヤリと笑った。

「俺も警察とはいえ男だからな…関東と関西、東西のヤクザ二人のステゴロのタイマンだ…どっちが強ぇのか興味がある」

「へっ…」

鬼首は不敵に笑った。

「だったら目ん玉ひん剥いてよく見とけ。俺が日本一の極道になるとこをな」

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