BEAST POLICE
その後、乗客は全員解放されたが、乗員は解放されず、船は翌日午前0時50分に松山観光港を出発した。

船は一時来島海峡に向かい今治市沖に到達した後、針路を変え8時50分に広島港に戻ってきた。

岡山県に住む父親と姉は青年に投降を呼びかけたが、彼はこれに応じずライフル銃を乱射し、警察官1人が撃たれて重傷を負い、強行偵察中の警察のヘリコプターも撃たれて墜落寸前となった。

一連の犯行で青年の被疑容疑は刑法の殺人未遂罪、強盗罪、公務執行妨害罪、逮捕監禁罪、艦船損壊罪、器物損壊罪、強要罪の他、暴力行為等処罰に関する法律及び航空法違反と多数であった。

また最終的に使用された散弾は64発、ライフル銃弾は50発であった。

船長は一旦船外に出て犯人の要求を伝えたが、同時に『犯人は警察隊と撃ち合いになって死にたい』と思っている事も伝えた。

また青年が再び船を出航させる気でいる事も判明した。

その為、広島県警はこれ以上の被害拡大を恐れ、県警本部長が現場で確認した上で、場合によっては緊急避難措置として射殺も致し方ないとして発砲を許可した。

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