LIARS-1seasonー
「…………うん。」
すると、ルークが安心したように私を抱きしめた。
柑橘系のその匂いが、より一層濃くなる。
私の数少ない"幸せ"のときは、今なのかもしれない。
「ルーク。」
「………なんだ?」
その優しさは、今にも泣き出しそうな私への労りだと思った。
「……ありがとう。」
なんだか照れくさくて、語尾が窄んだ。
彼に届いているといいけど…。
「ああ。」
やはり、ルークは狡い。