悲し笑いの横顔

 そうしてようやく週末を迎えた土曜日。

「はぁーあ。」
 せっかくのお休みだというのに朝からベッドの上でごろごろ。唯一動いたことといえば、トイレ1回とご飯を食べるときぐらい。

何もする気が起きないな~。
冷蔵庫、昼飯で食べきっちゃったから空っぽだし、買い物行かないとなんだけど。

ちらりと時計に視線をやる。

もう15時……。

思ったよりも進んだ時間に、重たいを体をようやく起こす気になる。顔と歯を洗いに洗面台へと向かった。

20分で簡単な化粧と身なりまで整え、鞄を持ち、外へ出かける。向かった先は家から一番近いところにあるスーパー「にこにこマート」。歩いて十分ほどで着くそこは、会社帰りにもよく寄る私の馴染みのお店なんだ。


「いらっしゃいませ~。」
 車通りが少ない裏路地を抜け、お店の中へ私は入る。丁度タイムセールの時間らしく、いつもよりお客さんが多い印象を受けた。

そのまま入り口一番のコーナー青果売り場から回り、安いものを探していく―――そんな安いものの中でもほうれん草、玉ねぎ、大根など多彩に使える野菜を寄りどって籠に入れていった。

あとは何買わなきゃかな。
お魚、お肉コーナーにゆっくり進んでいく。

明日のごはんに回す野菜はもういいとして、あとは今日の夕飯だけなんだけど。

ん~、スパゲティでも作ろうかな。
こってりミート食べたい気分だし……

そう思って、魚売り場からフィールドアウトしようとした、

そのとき。


「ん゛ん゛!?」

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