俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


どうして早川さんの名前が出てくるのだろうと思いながらも、とりあえず答えてみる。

「うん。でも、帰ったみたい。今日は休みなんだって」

「やっぱり、いたんだ」

「やっぱり?」

確信を得たように、住吉さんは興奮気味に話してくれた。

「前から噂だったんだよ。早川さんて、やたらと残業の編集長に差し入れしたりしてて」

それなら、わたしも知ってる。

だけど、噂になっているとは驚きだ。

一体、誰が見ていたんだろう。

「それだけじゃなくて、早川さんて編集長が憧れでしょ?余計に怪しいのよね。みんな、二人は付き合ってるって言ってるんだよ?」

「ええ!?付き合ってる?」

どうして、そうなるのよ。

付き合ってるのは、早川さんじゃなくてわたしなんだってば。

「平瀬さん、これから大変かもだけど頑張ろうね」

「大変て?」

「だって、二人と同じプロジェクトチームよ?どうせ二人は成功して、親会社に行きたいんだろうから、結束を見せつけられるってことよ」

何よ、それ。

かなり、おかしいじゃん!
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