恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
「先に僕の方から変な話を暴露させていただきました、っと。
……さて、上杉、伊川とのことね。僕、ずっと気にしてたんだよ。一課で鉄道の仕事してた頃から」
「そんな頃から……」
「最初は、カズが……あ、相模課長ね。彼が『あいつら何かあったぽいから様子を見てくれ』って言い出したんだ。見れば、二人とも微妙にギクシャクしてるし、その後、伊川の婚約解消の話も流れたしね。部署が分かれても、上杉が元気ないまんまだから心配してたんだよ」
私と寛のことを、いい意味で気にしている人がいたなんて思いも寄らなかった。
一方で、大きな仕事の裏でモメていたことに恐縮してしまう。
「でね、もう一個ゴメン。この前、三人でお昼食べた帰りも、二人の話、聞こえちゃってた。聞くつもりはなかったんだけど、歯ブラシ忘れたから取りに行こうと思ったらさ。ごめんね」
「いえ、先日のことも今日のことも、変なお話を聞かせてしまってすみませんでした」
……さて、上杉、伊川とのことね。僕、ずっと気にしてたんだよ。一課で鉄道の仕事してた頃から」
「そんな頃から……」
「最初は、カズが……あ、相模課長ね。彼が『あいつら何かあったぽいから様子を見てくれ』って言い出したんだ。見れば、二人とも微妙にギクシャクしてるし、その後、伊川の婚約解消の話も流れたしね。部署が分かれても、上杉が元気ないまんまだから心配してたんだよ」
私と寛のことを、いい意味で気にしている人がいたなんて思いも寄らなかった。
一方で、大きな仕事の裏でモメていたことに恐縮してしまう。
「でね、もう一個ゴメン。この前、三人でお昼食べた帰りも、二人の話、聞こえちゃってた。聞くつもりはなかったんだけど、歯ブラシ忘れたから取りに行こうと思ったらさ。ごめんね」
「いえ、先日のことも今日のことも、変なお話を聞かせてしまってすみませんでした」