恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
寛は冷えた声で言い、地面で唸る幾郎の右手をつかみ、その手を後ろに回し、自分の膝を幾郎の背にめり込ませた。
寛だった。
私を助けてくれたのは伊川寛だった。
私は上半身を何とか起こし、目の前の光景を驚きを持って見つめる。
「はっ離せ!訴えてやるぞ!」
幾郎が悲鳴のように叫ぶ。
寛は動じない。
「一般人でも現行犯逮捕ができるって知ってます?今の状況じゃ、あなたの方が傷害罪になりそうですけど」
「俺は正当防衛だ!あの女が先に俺を殺そうと飛びかかってきたんだ!」
「んなワケあるかい。あのさ、俺は優しいんで、そういう嘘は見逃してやってもいいんですよ。
選択肢を三つ用意するんで選んでください。
①とりあえず通報
②俺にこのまま肩外されて病院
③逃げ帰って金輪際彼女には近付かない」
寛だった。
私を助けてくれたのは伊川寛だった。
私は上半身を何とか起こし、目の前の光景を驚きを持って見つめる。
「はっ離せ!訴えてやるぞ!」
幾郎が悲鳴のように叫ぶ。
寛は動じない。
「一般人でも現行犯逮捕ができるって知ってます?今の状況じゃ、あなたの方が傷害罪になりそうですけど」
「俺は正当防衛だ!あの女が先に俺を殺そうと飛びかかってきたんだ!」
「んなワケあるかい。あのさ、俺は優しいんで、そういう嘘は見逃してやってもいいんですよ。
選択肢を三つ用意するんで選んでください。
①とりあえず通報
②俺にこのまま肩外されて病院
③逃げ帰って金輪際彼女には近付かない」