恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
アイスコーヒーをグラスに入れ戻ると、寛はソファではなく床に座っていた。
距離が近付き、不安を覚えながらも、私はその隣に座る。


「ぶつけたのどこ?」


「右肩と腰」


「骨とか関節は大丈夫か」


「動くし、骨折とかじゃないよ。さっき見たらもう青くアザができ始めてた。打ち身、打ち身」


私の言葉を裏付けたいのか、寛が私の右肩に触れる。

私は心臓が跳ねるのを感じる。
拒もうか迷ううちに、寛の手はあっさり、私の肩から離れた。


「すごく、腫れてるわけじゃなさそうだけど、明日になってみて腫れが酷いなら、一応病院に行った方がいい」


「大袈裟だなぁ」
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