恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
寛が私に向かい駆け寄ってくる。
「おいおい、本当に久しぶりだよ」
丸二年半ぶりの再会だった。
寛がこちらに出向して以来、たまの帰国の時すら私たちは会っていない。
月に一度程度、メールで連絡を取り合うくらいだった。
「なんだよ、来るなら言えよ」
「サプライズ、サプライズ。彼女とかいたらまずいから、物陰に隠れようかとも思ったんだけど、物陰ナイし」
寛が笑う。
「で、何しに来たの?」
「観光?有休溜まりすぎて、総務に怒られたから」
「へー」
「ついでに、寛の帰国が決まったらしいから荷造りを手伝いに」
私がしれっと答えると、寛もどうってことなさそうに頷いた。
「おいおい、本当に久しぶりだよ」
丸二年半ぶりの再会だった。
寛がこちらに出向して以来、たまの帰国の時すら私たちは会っていない。
月に一度程度、メールで連絡を取り合うくらいだった。
「なんだよ、来るなら言えよ」
「サプライズ、サプライズ。彼女とかいたらまずいから、物陰に隠れようかとも思ったんだけど、物陰ナイし」
寛が笑う。
「で、何しに来たの?」
「観光?有休溜まりすぎて、総務に怒られたから」
「へー」
「ついでに、寛の帰国が決まったらしいから荷造りを手伝いに」
私がしれっと答えると、寛もどうってことなさそうに頷いた。