オトナになるまで待たないで

懐中電灯があれば…


突然、全ての明かりが消えた。



懐中電灯を探すなんて、出来ない。


戻ることも出来ない。


怖い。


「怖い…?オカシいじゃん。アンタ死ぬんでしょ?」


そうだ。

私、死ぬんだからいいんだ!


手を伸ばして、階段を探った。


四つん這いになって登り始めた。


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