オトナになるまで待たないで
呆れたように、王子が言う。

「やだ。髪揃えてあげようか?」


面倒くさい。

私は首を横に振る。


早く行ってくれないかな…暑さ倍増なんだけど。

歩きを早めた瞬間、足が段差に引っかかった。


あっ!と思った瞬間、体を王子に支えられていた。
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