涙色の空をキミに。
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「はい、遅刻〜、彩はアイス奢り決定〜!」
「待っ、夏芽、ちょっと待って!?」
特に何も変わらずにあっという間に来た土曜日。
いつもの制服姿から変えて、ギンガムチェックのワンピースに身を包んで待ち合わせ場所に5分前に着くと、もうすでに夏芽と渚沙が待っていた。
…彩が寝坊をしてしまって夏芽は置いてきたらしいんだけど。
待ち合わせ時間より10分遅刻した彩がようやく着いたところでみんなで目的地へ歩き出す。
「そこのカフェってここから近いの?」
「多分?歩いて10分くらい。」
私の質問に顎に人差し指を当てて答えた彩にそっか、と返す。
そこら辺をブラブラしようって話だったんだけど、やっぱりある程度目的地は決めようって話になって最近出来たばかりらしいカフェに行くことになった。
「いや、もう夏だね、暑い。」
「そうかも。5月ももう終わりだもんねっ。」
夏芽の呟きに渚沙が控えめに笑う。
そういえば、もう、すぐに6月だな…。
きっと驚くくらいこの1年は早く通り過ぎてしまいそう。
「6月終わったら夏休みだね〜!」
「彩は気が早すぎ。」
「仕方ないじゃん!?中学最後の夏休みだよ!?」
「彩ちゃん、私達一応受験生…」
「私は、青春も両立させる!」
彩の意気込みにみんなで笑って、その後も他愛ない話をしていると案外早くカフェの前に辿り着いていた。
…アンティーク調でおしゃれ。新しく出来たばかりって言うだけあって店内にも人が結構いたけれど無事に待たずに座れそう。