LOVE・ホテルに行こう。
ニタニタしながら私の顔を見てくる。


「田村君の男具合はどうだったのよ~?」


男具合?


へっ?えっ?…………あっ。


智子の言ってる意味が解り顔が熱くなる。


「な~に?思い出しちゃった?」


「してないっ」


「大胆な事しておいてウブなふりしても説得力無いからね。
それで田村君にはなんて言ったのよ?電話あったんでしょ?」


「…まだ、話してない」


朝帰りした日。


私の携帯電話に田村君からの着信が3件入ってた。


『田村です。…えっと、このメッセージ聞いたら連絡下さい』


『田村です。何度もすみません。時間がある時に電話、下さい』


『…田村です。………連絡…待ってます』


1件目は7時過ぎ。慌てた感じだった。
2件目は昼過ぎ。
3件目は夜。


電話に出て何話していいかわからなかった。


謝ればいいのか。
開き直り、軽い感じでいればいいのか。


あの日から4日が過ぎた。
田村君とはまだ話していない。













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