願い事叶えます



突然ジャックの体が青白く光った


それはホシが魔法をかける時みたく青白く



「な…!?」



ジャックは驚き自分の手のひらを見つめた



「ジャック、さん…?」



ホシまでもがジャックの異様な姿を顔色を変えて見つめていた



「な、何が…起こってるんだ…?」



ジャックは手のひら、腕、足、と確認していく


「消滅、だよ」



不意に声が聞こえてきた


ホシとジャックが振り替えると腕組みをして青白く光るジャックを見つめるツキの姿があった


「し、消滅って…どういうことですか!?」



ホシはツキに詰めより叫んだ



「言葉通りさ…。散々言ったろ。
人間はこの世界にいてはいけない、と。

それは人間がこの世界に長く居すぎるとその肉体が消滅してしまうからだ」


「そん…な」



ジャックは絶望的な表情をし俯いた



せっかく妹を助ける手を見つけたのに、自分が消滅してしまうなんて


あまりに無慈悲ではないか
この世界は



「に…兄様!!お願いします!何とか彼が消滅しないようにしてください…!!

せめて…せめてもう少し待ってください!!」



ホシはツキに懇願するがツキは眉を少し動かしただけで返事をしなかった

返事をしない、つまりもうどうにもならないということを意味していた



「おれが…おれが消えるのは構わない…。

でも妹の薬を…お願いだから妹に薬を届けてくれ…!!頼む!後生だから…!!妹を助けてくれ!!!」


「もちろんです…!あなたの願いちゃんと私が叶えま…きゃっ!」



ホシがジャックの手を握り必死に頷いていたがツキがそんなホシを突飛ばし、ジャックから離れさせた


ホシは衝撃で地に倒れてしまった



「な、何するんですか!?兄様!」


「ジャック。お前の妹ならもう、」













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