彼とほんとの私
募る不信感
智史は、その夜帰ってこなかった。


大柴の言葉の真意を確かめたかったのに、モヤモヤした気持ちのまま朝を迎えてしまった。


『なんで帰って来ないのよ…』


ため息をつく。気分が上がらないまましばらく時計を見つめる。



そんな気分を振り切るようにベッドから勢いよく起き上がると、部屋のカーテンを開けた。私の気持ちとうらはらに外はいい天気だ。指を組んで伸びをし、コーヒーを入れるためにキッチンに向かった。


コーヒーの香りを楽しんで一口飲むと、気持ちが落ち着いた。


「さあ、今日も1日頑張るか」


と、ひとりごとを言っていると、軽いめまいを感じた。その場に座り込んでじっとしているとすぐに治った。


あまり眠れなかったからだろうか。




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