あたしが愛した総長


扉を開けたさきに優梨を見つけた


その顔は虚ろげな顔をしていて


視線を上へと向けると


優梨に跨がっている男


そしてまさに、優梨の胸に触る直前だっただろう手


それを認識したときには頭の中は黒で支配された


岸野は優梨に一人で来るようにと言ったのに俺が来たことで、一人で来る条件が破られたのを知ると、優梨に拳を振り上げた


それを見た俺は岸野を優梨の上から蹴り飛ばした後の記憶がない


無意識に岸野を殴っていた


黒に支配された俺を救ったのは


やはり、優梨だった














< 88 / 157 >

この作品をシェア

pagetop