素顔のキスは残業後に
艶っぽく色気を含んだ瞳が私を見つめて、背筋をぞわりと粟立たせるような低い囁きが落ちて来た。


「俺の指導不足だから。出来ないなら出来るまで……

これから休日残業してでも、体に叩き込むしかないよな?」


唇の端を引き上げる意地悪な笑み。

なんだか、とっーても嫌な予感。


「どっちがいい?」


「え?」


至近距離にある瞳に問い返すと、キスで潤った私の下唇を彼の親指がなぞりあげて、


「報告ミスの特別指導」


そんな色気を含んだ低い声で甘く囁かれた。



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