素顔のキスは残業後に
カッと熱を帯びた頬を逸らそうとすると、


「なぁ――……どっち?」


今度は優しく頬に手を添えて、柔らかいキスを私の唇に落とす。


本当に、もうっ――……

柏原さんの頭はどんな構造になってるんだろう。


意地悪なことばかり言ったかと思えば、こんな風に絶妙なタイミングで優しいキスを届けてくれる。


彼の掌の上で自由に転がされる自分が悔しいって思うのに

こんな状況でさえも幸せに感じてしまう。

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