素顔のキスは残業後に
そんな優しい響きは、いつだって簡単に私の涙腺を緩ませる。


私が返せる言葉はなんだろう。

考えてもすぐに出てきそうもない。


だから――――…



「柏原さん、大好きです」



至近距離で見つめる瞳が驚いたように丸くなる。

でもそれはすぐに意地悪な色を添えて、



「いい加減、柊司って呼べよ」



意地悪で不器用で少し照れ屋な彼と幸せの笑みで想いを伝え合った。
< 420 / 452 >

この作品をシェア

pagetop