駆け引きナシのラブゲーム
「あ、あれ咲夜君じゃない??」

紗羅の指差した先には、咲夜が数人の女の子に囲まれて歩いて来るとこだった。


「わ〜、さっすが咲夜君!!モテるわねぇ…」

紗羅はウンウンと頷いたあとに
「美沙姫、あんたも彼氏とられないように頑張りなさい♪」
と付けたしニヤッと笑った。

「…ばッだから、違うってば!!」

「はいはい、ただのボディーガードでしょ?」

「ボディーガード??!何?そんな美沙姫って金持ちなの??」

旭君は驚きの顔。


「金持ちなんてモンじゃないわよ!?家なんて何坪あるか分からないくらいだし、庭は綺麗、家の中で迷子になるくらい!」

ちょ……紗羅、大袈裟だってば…

「それに、おじさんは超有名株式会社の社長。おばさんはアノ人気女優の愛澤麗奈よ?!」

紗羅は言った後にハッとなった。

そう、ママの事は、柚稀、紗羅、咲夜だけしか知らないのだ。

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