駆け引きナシのラブゲーム
「は〜い!イチャイチャはそこまでぇ」
急にわって入ってきたのは柚稀。
後ろには紗羅と旭君もいた。
「別にイチャついてませんけど〜?」
私は咲夜の手をどけながら言う。
「どーだか」
と紗羅。
「もぅ!こんなカッコイイ咲夜君とイチャつけるなんて、美沙姫にはもったいない!!!」
と柚稀。
「え?柚稀ちゃんにもやったげるよ〜?」
咲夜はそう言いながら柚稀の髪を触る。
「きゃーん、咲夜くぅん!!」
柚稀の目は既にハートマークになっている。
咲夜……ただのバカだ。
「……でも、ゴメンねッあんまり他の子と仲良くすると美沙姫が妬いちゃうから♪」
そう言って咲夜は私の体を自分の方に寄せる。
「ばかッ!やめてよッ!!!」
「いーじゃん、お似合いだぜ?」
あ…旭君まで……。
「おッさっすが男同士♪分かってんなぁ〜」
あーもう、好きにしてください。
私は頭をかかえて教室に入った。