駆け引きナシのラブゲーム
「じゃ、予鈴鳴るしウチらも戻ろうか〜」

そう言って三人は教室に戻っていった。



「みーさきちゃんッ♪」
咲夜は私の頭を撫でる。

「嫌だぁーっ」
私は机に伏せる。

「どーした?頭痛い?」

「…ぅん」
君のせいでね……。


「保健室、行くか」

咲夜はそう言って立ち上がった。

「ぇ…いいよ別に」

「だめ。よくない」

「大丈夫だから…」

「顔色悪いじゃん」

だから君のせいでね……
なんて言えるはずもなく、気負けした私は仕方なく咲夜の後をついていった。

< 27 / 117 >

この作品をシェア

pagetop