Stray Love Ⅰ 〜ソラノイロ〜
よろよろとプレハブを出た。



雨の中に…

泥だらけになってるアタシのバッグを見つけた。


その前に、崩れ落ちるように座り込む。



ケータイを取り出したかったけど、
左手が痛くて、上手くバッグを開けれない。


ずぶ濡れのバッグをなんとか開けると、
ケータイはATのCDケースの下敷きになってて無事だった。



自分の身体を雨除けにしてケータイを見ると、久美からのメールが2件。


" ゴメン!急用が入って1時間遅れる。
集合時間も遅らせて! "

50分くらい前のメール。


" マジでゴメン!今日ムリになった "

2分くらい前のメール。



ただ…茫然と見つめた。










必死に戦ったけど…

身体も、心も、壊れたって感じた。




灰色の空が…


アタシの代わりに泣いてるみたいだった。





空の涙が、アタシの身体のキタナイモノを流してく。


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